開発事例:画像分類ツール – caid

概要

史料画像を分類・整理するためのツールです。史料画像には元画像に付随する画像(顕微鏡画像など)があります。調査現場で画像を撮影後、その場で画像の対応関係を整理し、個々の画像に情報やアノテーションを追加することができると、効率的な調査を行うことができます。インターネット接続がない環境で調査を行うことがあるため、オフラインでも動作ができるようになっています。

利用者はツール画面から監視フォルダへ画像ファイルを保存します。ツールはメイン画面の左側に未分類画像として保存された画像を表示します。利用者はドラッグアンドドロップで、画像を整理していくことができます。それぞれの画像には属性・アノテーションの編集機能が用意されています。

画像分類ツール – caid

図1 画面例

アノテーション閲覧・編集画面では、画像につけられたアノテーションを確認・編集することができます。アノテーションはテキストの他、関連する画像や予め設定されたフォームを使用した定型項目を使用することもできます。

詳細

ツールはJava(Jetty, H2)とHTML5を用いた、Webアプリケーションとして構成されています。サーバはPC内で動作するように作成されており、オフラインでの作業が可能になっています。

  • Javaアプリはローカルのデータベース・ファイルへ直接アクセスする。
  • localhost からアクセスできる http サーバを装備する。
  • PC内のWebブラウザからのみアクセスできるようにし、認証機能は実装しない。
  • JavaScript・画像を含めて、インターネットへのアクセスが必要ないように構成する。

図2 システム構成

今後、オンラインになったときにサーバとの情報同期を行って、研究者間での共有を可能にするための機能拡張が予定されています。

顧客情報